"いかに少ないお金で、心豊かな時間が過ごせるか。これが僕流「豊かな貧乏生活術」の目標とするところだ。柱は2本。「いかにお金をかけずに生活の質を上げてゆくか」の追求と「いかに安い食材で、豊かな食生活を送るか」の探求。そのために僕は脳みそを使う。”
少ないお金で心豊かな時間を過ごす。これは本当に大事なことだと思います。
自分が働き始めた頃は、バブルが崩壊したとはいえ、普通に働いていれば、給料は少しずつでも上がっていくものだという雰囲気がありました。
なので、毎月のお給料もあればあるだけ使ってしまうような感じで、仕事以外の生活という部分に関しては、全く脳みそを使っていなかったように思います。
今は逆に毎日ギリギリのお金で生活していますが、その分よく頭を使い、仕事にもやりがいを感じながら働けています。
”日々、自分の心が豊かになることしかしない。いつも己の心と対話をして、波が静かに落ち着き、平和で穏やかな気分に包まれるようなことだけを選ぶ。心の空洞を埋めようとして、空しく何かにのめり込む時は、胸がハラハラドキドキし、駆り立てられるような切迫感に支配されてしまうものだから。”
日々の生活に疲れ、人生に意味が感じられなくなった時、人は何か心を満たしてくれそうなものを、ついつい自分の外の求めてしまいたくなります。
しかし、刺激を求めて色々やってみても、自分が本当にやりたい事でないかぎり、只々消耗するだけです。
そんな時こそ、自分が本当にやりたい事は何なのか、自分は毎日をどんな風に過ごしたいのかを今一度考え直すべきではないでしょうか。
心の空洞を感じた時が、自分の心と対話する絶好のチャンスです。
”社会の常識や価値観なんて、利用するもので、縛られたり踊らされたりするもんじゃない”
50歳を過ぎて思うのですが、社会の常識や価値観って本当に目まぐるしく変わりますよね。
自分が20代の頃はタバコやお酒があたりまえで、タバコを吸わない、お酒も飲まない私のような存在は、極めて少数派でした。
そのうえ恋人がいて当たり前、30歳位迄には結婚をして子供を育てて一人前。
そんな世の中で、何ひとつ持っていない自分は生きていていいのだろうかと本気で悩んだ時期もありました。
でも2023年の現在、私のような存在は珍しくもなく、自分自身も、若い頃に想像していたほどには絶望的な状況ではありません。
結局、何事も自分の考え方次第ですね。
世間からどう見られようと、自分が生きたいように生きる、暮らしたいように暮らす。
そのうえで、社会や周りのために、自分ができることはする、できないことはしない。
それくらいのスタンスで生活できればいいかなと思っています。