昔から小さいことが気になって、すぐにクヨクヨしてしまう自分の性格がとても嫌いでした。
それなりに年をとって少しはましになったものの、未だに「気にし過ぎ」の自分が出てくることがあります。
そんなときはこの本を読んで、心を落ち着かせてから物事に取り組むようにしています。
もっと鈍感力を磨く
人が自分をどう思うかは「相手の問題」
相手が自分をどう思っているかを極端に気にする人がいます。
その理由は、良く思われたいというよりも、悪く思われたくないことに起因してい ることが多いようです。
しかし、相手が自分をどう思うかは相手の問題であって、相手の心をコントロールすることはできません。
著者の名取さんは、大人になって僧侶というやりがいのある生き方を見つけてからは、人から好かれようとしたり、嫌われないようにと努力することが無くなったそうです。
人からどう思われているかが気になってしまうときは、今、自分のやるべきことや、自分が本当にやりたいことなど、今現在の自分に集中することです。
気にしない力を磨く
丁寧に生きるとクヨクヨは消える
丁寧という言葉を辞書で引くと、「注意深く念入りであること、細かい点にまで注意の行き届いていること」とあります。
日々の仕事や家事に追われ、しなければならないことが次から次へとやってくる。
そういう時に限って、あせって失敗してしまい、周りに迷惑をかけて申し訳ないとか、また同じ失敗をしてしまったらどうしようとか、余計な事ばかり考えていました。
しかし、この本の中に書かれている「丁寧に生きる」を実践してみると、日常の一つ一つの作業に集中できて、心が落ち着き、自分が今本当にやるべきことが見えてくるようになりました。
人間、一度に色々なことをしようとすると、ついつい注意力が散漫になり、余計なことを考えてしまいます。
どんな些細な事でも、丁寧にひとつずつ取り組んでいくことが、クヨクヨをなくす一番の方法ですね。
気にすべきことと気にすべきでないこと
「人生には、記憶にとどめるべきワンカットもあれば、被写体として選ばないほうがいい情景もある」
人生には気にすべきこと、気にしたほうがいいことがある一方で、気にしないほうがいいこと、気にすべきでないこともあるそうです。
気にしたほうがいいことは、「こうしたほうが自分は良い方向に向かうだろう」「こうすればあの人は楽になるだろう」などのように、現状より向上できる可能性のあること。
気にしないほうがいいことは、気にしても自分が向上できそうもないこと、あるいは自分の力ではどうしようもないことなどです。
自分も思い直してみると、気にすべきことを気にせず、気にすべきでないことを気にしてしまうことがよくありました。
人生、様々な問題やトラブルに見舞われることもあるかもしれませんが、その度に、気にすべきことと気にすべきでないことの基準を考え直してみることが大切ですね。