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”偉い教育者やジャーナリストがなにか人生が有意義で素晴らしいようなことをいうからみんな勘違いするんだな。それもエライ人がいうからよけい勘違いするんだよ。”
”もともと幸福なんて、言葉でしかないものなんだ。いつまでたってもやってこないはずだよ。”
”人間は無意味なことをして、酔生夢死するように作られているんだ。有意義なことをしようとするから人生が苦になるんだな。無意味こそ最高だよ。”
「人生はただのひまつぶし」
この言葉に反感を覚え、色々な本を読み、多くの人に人生について教えてもらい、仕事や趣味にも没頭してきたが、心から納得できる答えに出会えずにいた。
そんな時、水木しげるさんの言葉を知って、少し考え方が変わった。
人生は有意義でなければならないのか、幸福でなければ生きる意味が無いのか。
食べて、寝て、仕事をして、それだけの人生には価値が無いのか。
そもそも生まれたくて生まれてきたわけではない。
自分でもわけがわからないまま、いつの間にか始まってしまった人生。
死ぬのが怖いからただ生きているだけ。
これから先もいいことや楽しいことがあるとは思えない、でも死が恐ろしいから何とか死なない程度に生きる。
しかしどうあがいても最後には死ななければならない。
もしかしたらその瞬間、今まで無意味だと思っていたことの本当の意味が分かるのかもしれない。
もちろん本当に無意味なのかもしれないが、人生が無意味だということが分かるということには意味がある。
結局人生は死ぬまでわからない。